江戸川区教師殺人事件

尾本幸祐冤罪説はデマ「根拠となる理由全てが薄い」江戸川区教師殺人事件

江戸川区教師殺人事件

5月10日早朝、江戸川区教師。尾本幸祐容疑者が殺人の疑いで逮捕されました。「教師のお手本」と言われる程人柄が良く、生徒から慕われていた先生の犯行に、関係者からは驚きの声が聞かれています。

その影響もあってか、ネット上には尾本幸祐容疑者の冤罪説も浮上しています。しかし、冤罪説の根拠は乏しく、どれも信憑性に欠ける物ばかり。ネットで囁かれている冤罪説はデマである事が濃厚です。

尾本幸祐に冤罪説浮上「根拠に乏しい理由ばかり」

ネット上で噂されている尾本幸祐容疑者の冤罪説。その根拠となる理由は以下の通りです。

  • 事件現場が職場と近い
  • 職場での評判が良く、家族関係が良好だった
  • 借金をしていた事実はあるが、これが動機にはなり得ない
  • 事件には強い殺意がある
  • 容疑を否認している
  • 防犯カメラの映像に疑惑がある、証拠が乏しい

冤罪説の根拠となる理由はかなり多く、冤罪説が成り立つように感じる人が多いでしょう。事実、SNSを中心に、「尾本幸祐容疑者の犯行は冤罪」と唱えている人は存在します。

尾本さんは冤罪の可能性がある。
殺害したのは尾本さん以外の第三者の可能性がある。尾本さんに罪をなすりつけるために。

しかし、冤罪説の理由全てが、過去の事例、警察関係者の言動から否定する事が出来ます。順番に見ていきましょう。

尾本幸祐の犯行現場「中学から200メートルの距離」

今回、犯行現場となった被害者自宅は、尾本幸祐容疑者が勤める中学校から200メートルの距離にあり、非常に近いです。

さらに、尾本幸祐容疑者自宅との距離も3㎞しか離れておらず、犯行現場が尾本幸祐容疑者の生活圏内となっています。

この事実から、「自分の生活圏内で犯行に及ぶのはおかしい」という見方が浮上している訳ですね。

しかし、自分の生活圏内での窃盗事件は実際に起きています。例えば、2022年に発生した、天理高校野球部での連続窃盗事件。

観戦に来ていた保護者の財布などが窃盗に合い、犯人として捕まったのは、同じく保護者の母親です。また、ノジマ元従業員による1.2億円横領事件など、職場のお金を盗む事件も頻発しています。

この事から、「自分の生活県内で窃盗を行う事はおかしい」という理由が、根拠として乏しい事は分かって頂けるでしょう。

また、犯行現場の選択について、Nスタに出演した防犯コンサルタント・吉川裕二さんは以下の様に話しています。

実際に盗みに入ったという前提でお話ししますと、盗みに入る為には周辺を確認しなけらばならないんですね。それは本人にとっても好都合な場所でもある訳です。実際に、狭い通りであったり、道路に面した状態まで玄関が出ているんですね。そうすると、これはある意味、泥棒にとっては好都合な場所なんですね。路から一本すぐに入ってしまえば、家の中に入れる。その様な事を十分計画していた、計画しやすいという事が言えると思います。

既に報道されている通り、尾本幸祐容疑者は、当初、窃盗の目的で被疑者自宅を訪れていた見られ、被害者に発見されたために殺人を犯したと疑われています。

過去の事例や吉川裕二さんの話から、本来窃盗目的であった尾本幸祐容疑者が、生活県内を犯行現場に選ぶ事は十分にあり得る事です。

その為、生活県内での犯行が冤罪説の根拠とならない事は明白です。

尾本幸祐の性格「温厚で教師の鏡のような存在」

冤罪説二つ目の根拠が尾本幸祐容疑者の性格。彼は非常に温厚であり、教師の鏡の様な人物だった事が、生徒や校長の発言から分かっています。

また、近隣住民から、尾本幸祐容疑者の家庭仲は非常に良く、子煩悩な父親であった事が語られています。

「教師の鏡の様な人物であり、家族仲が良く、子煩悩な尾本幸祐容疑者が人を殺すなんておかしい」

先ほどお話ししたように、尾本幸祐容疑者の人柄や性格が冤罪説の根拠として浮上している訳です。しかし、この根拠を覆す事件が過去に起こっています。

2017年1月、船橋放火事件の容疑者として逮捕された広田健太郎容疑者。計17件の放火を行ったとして逮捕された広田容疑者に、近隣住民から驚きの声があがっていました。

近隣住民の話によると、広田容疑者はサッカーが好きな4人家族の長男。とても家族仲が良く、お母さんと一緒に散歩する心優しい男性だったそうで、尾本幸祐容疑者の性格に通じる部分があります。

そんな優しい人物が17件もの放火を行い、容疑者として逮捕されている事から、どんなに優しく温厚に見える人物でも、驚くような犯行を行うことはあり得ると言えるでしょう。

尾本幸祐容疑者の優しい性格・家族仲の良さも、冤罪説の根拠にはなりません。

尾本幸祐の動機「ギャンブルで数百万円の借金」

尾本幸祐容疑者の動機については報道ではっきりとは明言されていませんが、ギャンブルによる数百万円の借金を抱えていた事は、既に周知の事実です。

「この借金が理由で窃盗する事は突飛な考え」

これが、冤罪説3つ目の根拠です。

しかし、多くの人が聞いた事があるように、借金・金銭目的の犯行は世の中に溢れかえっています。

最近で有名なのは2015年に埼玉で起きた資産家強盗殺人事件。埼玉県朝霞市で発生した事件であり、男性の死体が発見され、同時に、資産家の家にあった金庫から現金100万円が無くなっていました。

そして、犯人として逮捕されたのが、浦和警察署地域課に勤務する巡査部長。「警察の犯行」という衝撃から注目された事件であり、巡査部長の口から「金に困っていた」という動機が語られていました。

本来なら、市民を守るはずの警察までもがお金を理由に犯罪に手を染めています。この事実から、どんな人物であり、お金を動機に事件を起こす可能性がある事は明白です。

その為、尾本幸祐容疑者が数百万円の借金を理由に犯罪を犯したとしても、おかしくはありません。「借金が理由で窃盗する事は突飛な考え」という根拠も、冤罪説を支えるには弱いですよね。

尾本幸祐の犯行「顔を刺すのは強い殺意の表れ」

被疑者となった人物は、顔や首を複数回刺され、亡くなっています。顔を刺すという行為は非常に強い殺意に繋がり、面識が無かったと言われる2人の間には成立しないと言われています。

ところが、面識が無くなても顔を刺すという事件が発生した事がありました。2022年2月12日、千葉県で発生した阿天坊翔也容疑者によるわいせつ事件がそれです。

事件当日、包丁を持った阿天坊翔也容疑者は田んぼのど真ん中で53歳の女性を襲いました。この時、阿天坊翔也容疑者は女性の顔面や胸部を刺しています。

女性が必死に抵抗すると、阿天坊翔也容疑者は車で逃走。逮捕後、阿天坊翔也容疑者は、わいせつ目的の犯行だったと伺わせる供述を行っています。

この様に、わいせつという殺人とは程遠い動機でも、顔面を刺すという犯行を行った事例が存在します。

ちなみに、阿天坊翔也容疑者の人柄について、会社同僚や近隣住民からは「仕事は熱心で礼儀正しかった」「休憩に缶ジュースを配るなど気が効いていた」「良いパパだった」という声が聞かれています。

広田健太郎容疑者同様、尾本幸祐容疑者の人柄を彷彿とさせる性格であり、そのような人物が、わいせつ目的で顔を刺す事件を起こしているんです。

この事から、尾本幸祐容疑者が窃盗がバレ、顔を刺したことも否定は出来ません。その為、顔を刺していたという事実も、冤罪説の根拠にはなり得ないでしょう。

尾本幸祐は容疑を否認「語っていないのだから冤罪」

逮捕された尾本幸祐容疑者は、当初、容疑を否認。その後は、黙秘を貫いています。この事も冤罪説の根拠となっていますが、こちらは的外れと言わざる得ないでしょう。

容疑者として捕まった犯人が、容疑を否認する事もよくある出来事です。先ほど紹介した、船橋放火で逮捕された広田健太郎容疑者も、当初は犯行を否認していました。

この事からも、「否認している=犯人ではない」と考えるのは浅はかとしか言えません。当然、冤罪説の根拠にもなってはいないです。

尾本幸祐の犯行証拠「防犯カメラの映像に疑問」

尾本幸祐容疑者が走査線に浮上した理由が防犯カメラの映像でした。事件1時間前に現場1kmの地点に尾本容疑者だと思われる人物が映っていました。

しかし、この映像からは顔画像がはっきりと分からず、「顔もはっきりと分かっていないこの映像から、尾本幸祐容疑者だと特定する事が出来ない」と言われ、冤罪説の根拠となっています。

実際に、防犯コンサルタント・吉川裕二さんも同様のお話をしていました。

防犯カメラで歩いている状態が映っているが、あれを見て、「これが尾本」だと特定は出来ない。

ところがその後、防犯コンサルタント・吉川裕二さんはこの様にも話しています。

しかし、今、歩容認証と言って、歩き方である程度人を特定する事は可能となっています。その事から、尾本容疑者というのが重要な人物なんだという事で、そこから尾本幸祐容疑者の周辺を調べに入った。

吉川裕二さんは顔画像ではなく、歩き方から防犯カメラに映っている人物が尾本幸祐容疑者だと特定したと語っています。

また、「容疑者」という事から犯人と断定は出来ないが、色々な状況から、尾本容疑者が犯行に及んだとして逮捕した、服装から考えて、(窃盗は)計画的な犯行だった可能性が高いとも話しています。

吉川裕二さんの話から、警察もはっきりとした証拠を持って、尾本幸祐容疑者を逮捕した事は明白でしょう。実際に、被害者自宅からは尾本容疑者の靴の型と一致する足跡も発見されました。

これらの事実から、防犯カメラの映像や証拠不足という根拠も、冤罪説を立証するには不十分と言えるでしょう。

ちなみに、尾本容疑者は逮捕以前、被害者男性から荷物を運ぶのを手伝ってほしいと言われ、土足で家に入ったと話しています。

この発言が、自分から容疑を逸らすための嘘だった可能性が指摘されており、犯行も併せ、「最低」「最悪」という声がネット上に散乱している状況です。

「容疑者」という状況から、尾本幸祐容疑者の犯行が断定された訳ではなりません。

しかし、被害者男性が普段から認知症の母の介護に勤しんでいる優しい男性であった事を考えると、卑劣な犯行と言わざる得ないですよね。

蒲田事件父親職業「日用品売ってるヤマダ電機勤務」山下泰範中学刺傷

尾本幸祐出身高校「城東もしくは深川説浮上」江戸川区教師殺人事件

尾本幸祐生い立ち「金銭難でマルチ商法加担」江戸川区教師殺人事件

コメント

タイトルとURLをコピーしました